夢見る夢子ちゃんの「夢物語 」-2-

 

とは言っても、

 

色々頭では決断したものの、現実的に急に全てを変えようとすると、それは1から10に一気に飛ぶくらいハードルが高いし、難しいもの。

 

夢子は、自分がそんなに器用じゃないし要領が良い方ではないことも知ってます。

 

 

だから、まずは途中で心が折れてしまわないように、少しずつ行動にします。

どうやったら海外に行けるかを調べることから始めてみます。調べるのはタダだし、すぐ可能だからです。(笑)

 

 

そうすると、調べた自分が自分を後押ししてくれ、思いが更に募り、夢子はもう少し大きな行動を起こします。

 

気づいたら、

夢子は、大熱を出しているにもかかわらず、週末に大阪で開催されていた留学説明会へマスクをして一人で参加。

ネット上の文字ではなく、実際の声を聞きたかったんだと思います。

 

そして、同じ目的を持った人が集まる空間。ここまで来るの遠かったけど来て良かったなぁ~と深く思いました。

地元では、アメリカに行きたいと突如と言い出した夢子は、端から見るとただの現実離れした空想を描く変人。でも、その空間にはその変人しか居ないわけですから、普通になります。

 

 

そして、気づいたら熱でクラクラしながらも会場の外を誰かと一緒に歩いている、夢子。

そう、留学説明会で自ら立ってお話しをされていた、留学斡旋会社「ロサンゼルスインフォ」の社長ヨウヘイさんとスタッフさん。今から10年以上前で、まだ会社は小さかったのですが、歩いている少しの間お話しただけでも、凄く自分の身になり、どんなに大きな他の会社より、刺激を受けたことを覚えています。

 

夢子は、ここに来る前に日本各地に支社のある別の会社にも話を伺っていて、その会社には留学には200万円くらいかかると言われます。

しかし、実際に行ってから、もし何か起きたとき、いざというときに、現地で現地時間に対応してくれる会社じゃなきゃ意味ないな。それに、明らかに儲けようとしているのが見え見えな会社には1円も払いたくないな。と正直思います。

 

だって、頑張って仕事して貯めたお金ですもん。

 

会社の規模は関係ないですが、沢山いる中の一人というよりも、1円のお客を大切に扱ってくれる「信念を感じる会社」が大好きです。
そこで調べていて出逢ったのがロサンゼルスインフォです。現地にオフィスがあって、手数料もほぼかからない。夢子には思い描いていたとおりの会社でした。

 

 

これも、調べた自分がいたから。

何に対してもいえますが、言われたこと・見たことを鵜呑みにするのではなく、少しは疑い、自分で調べること・聞くことはどんな時も大切です。 

 

 

人は自動的には教えてくれません。

もし、色々教えてくれる人がいるなら、それは感謝をしなきゃいけないことです。

なぜなら、知らないということは、損を沢山することでもあるからです。

 

この調べる・聞くということは、いま夢子がお店をするにあたってすごく役立っています。

特に、自分のこと・お店のことなら、自分でまずこれでもかと言うくらい調べる。これは凄く大切。たいていの事は、有難いことに同じ悩みを持った人が質問してくれていて、答えが書いてあります。

ただ、何処で買い付けしているんですか?とか、利幅はいくらですか?とか、そういった類の質問は親族でない限りは、かなり厚かましく、無神経な質問だと思うので、聞きたい気持ちは抑えて調べるだけで聞かないよう徹底しています。(笑)

 

 

 

 

そんなこんなで色々と準備をすすめ、夢子はついに上司に退職の旨を伝える日を迎えます。

 

きっと嫌な顔されてもしかしたら無視とかもされるかもな。

夢子は、いつ報告するか決めた日からここ半年くらいかなり憂鬱でした。

 

 

だけど、実際は真逆ですごく暖かい言葉を沢山かけてもらいました。

叶えられるかはさておき、「テレビや雑誌に出る日を楽しみにしてるね。」とまで言ってもらいました。

 

そして、大切な人たちにはお見送り会までしてもらい、写真とメッセージがたくさん埋まったアルバムまで貰います。友達がそれを覚えているかは分かりませんが、この人たちにしてもらったことは一生忘れちゃいけないな、と夢子は心にとめます。

 

 

ですが時には、逆に、

英語が喋れないのに無理でしょ~。とか、今までの全てを捨てていく気がしれない。とか、しっかりとした目的がないとダメじゃない?とか、夢子の想いをあまり知らない知り合いや友達には少し否定的なことを言わることもしばしば。

その時、夢子はかなり落ち込みます。

けれど、心配して助言する気持ちで言ってくれたと思うと今ではすごく感謝しています。

冷たい言葉も暖かい言葉も自分のバネになり、夢子の「いま」があるからです。

 

 

 

 

そんな中で、不安と期待を胸に、色んな事と葛藤を繰り返しながら

ーーー

 

 

夢子はついに渡米します。ワクワク

 

 

 

「アメリカに行くこと」「洋服関係に就くこと」は、

いつしか夢というよりも目標になっていて、渡米前にはMステに出演しているマライアキャリーの横にいる通訳さんくらい英語が流暢に喋れるようになって、少しでも近づきたい!!!そして、英語が喋れるようになったら、応援してくれた人たちの期待に応えられるように何かがしたい!!!というのが夢子の新たな夢になっていました。

叶えられるか分からない事、終わりが見えない事、を夢にしたほうが、なんだか楽しい気がしたからです。それに、自分じゃない誰かを交えた方が何だかワクワクするじゃないですか。

 

 

 

 

 

まぁでも、

夢子はあっけなく渡米後すぐに巨大な壁にぶち当たりますが。

 

 

まず、ふらっと入ったファーストフードのお店で食べたいものも頼めずお店を去る羽目に。

英語が好きな訳じゃないのに、アメリカに行く、この矛盾。がそもそもの原因ですが(笑)

手元に分かりやすいメニューが置いてある日本は何て親切な国なんだろう。と何度も思いました。

 

そして、話したい人がいるのにコミュニケーションがとれない、伝えたい気持ちがあるのにそれを伝えられない、そんな夢子のアメリカ生活。一筋縄にはいかないと分かってはいましたが、思い描いていた自分と現実とのギャップを突き付けられ、本当に本当に息が苦しくなります。

 

まさに、夢子の二度目の挫折です。

 

 

渡米してしまっているから、途中で投げ出すわけにもいかない。

応援してくれている人がいるから、結果を出さずして、帰国するわけにもいかない。

今ふと思い返すと、追い込み過ぎて、全てをひとりで抱えすぎて、まさに英語のクレジーになりかけていました。

それが渡米して一年半くらい経った22歳の年。夢子の人生で一番辛かった気がします。

 

 

でも、人間、崖っぷちに立つと意外と普通以上の頑張りを見せます。

自分を追い込むと思った以上に力を発揮してくれます。

 

そして、人の温かみを感じます。

 

 

留学していた期間で、夢子は沢山のステキな人たちに出会いました。損得感情がない、人に与えることが喜びの人たちです。

もちろん、それ以外にも好きになれない人にだって出会います。

「なんて理不尽なんだろう。なんで、こんな心が引き裂かれるような思いをしないといけないんだろう。なんで、そんなことを普通に言えるんだろう。もっと英語が喋れていたら、アメリカ人だったら違ったのかな。」そう思った事は数えきれないほどあります。

 

悔しい思いなんて、日常茶飯事。

日本にいても、同じだと思います。

ネットでは答えの見つけれないことを、実際に自分の肌で感じる。

バイヤーという仕事・お店を経営する仕事につながったのも、この頃の自分があったからだと思います。

 

 

 

そんなある日、

夢子はアルバイト先の常連さんに「お洋服関係に将来就きたいなら参考に」と、あるものを頂きます。それは、有名な写真家の写真集とハイブランドがお得意様宛に配布しているカタログなど、ざっと5冊。

「魅せ方も凄く大事だから、勉強になると思う」と言われます。

 

夢子は、目に見えないなにかに凄く感謝しました。

そして、思いやりってすごいなと感じます。

ちなみに、この時にもらった写真集とカタログは今でもたまに目を通します。

 

 

 

 

 

そこから、数か月。(既に一年半経っていたので、渡米からはもう少しで2年という頃)

英語が少しマシに話せるようになってきたころ、

夢子はづっと胸に秘めていた次の目標に向かって遂に決断します。

「よし、洋裁専門学校に行こう」

 

この前に、学校選びで挫折を更に味わっているのですが、英語の勉強に費やした時間が長い分、すぐに入学できて、そして自分の頑張り次第ですぐに働けるようになるところ、を基準にして既に住んでいる地域にある専門学校を選びます。

 

 

 

実際、入学してみるとこれまた苦難ばかり。

とにかく課題が多いとは聞いていたし、そのことについてもオープンキャンパスでは脅されます。本気じゃない人は入学するな、と。

 

 

しかし、実際は予想以上でした。これは本当に。

ましてや、アルバイトをしていたから寝る時間なんて2時間しかありません。バイトを深夜に終えて、そこから課題をする事なんてざら。

夢子には、遊んでいる暇なんて全くありません。現実的に不可能でした。

 

ただ、同じ方向を目指している人たちばかりが同じ空間にいて、寝てないのなんて気にならないくらい、たっくさんの夢が詰まった世界。入学して、渡米して本当によかったな。とココで初めて思います。

 

ちなみに渡米した夢子が言うのもなんですが、

日本にいても、海外にいても、自分の身を置く環境を整えるという意味では、どこにいても同じだと思います。海外が良いと思うのなら海外に行けばいいし、日本で十分と思うなら日本が良いと思います。自分が興味のある分野、自分と同じ興味を持つ人がいそうな所、そこに片足だけでも突っ込むのが大切だと思います。

 

 

お金持ちの家庭にうまれていたら、バイトをせずに学校に打ち込むことが出来るのに・・・。なんて、時には学校生活のなかで思ったりもしていました。

周りは、仕送りで生活していたり、親の高級車で通学したり、なんなら趣味程度で学校に通っている人もいたから。自分を見ると月とすっぽん。

 

それに、留学生は奨学金制度の対象ではないから、年に一度あるファッションショーに出場するための応募も出来ません。凄く理不尽ですが、仕方ない。

「郷に入っては郷に従え」という言葉がある様に、与えられた環境の中でいかに頑張るかしかないのです。

 

 

それに、その学校に入れただけでも、キセキで、親に感謝しなければいけないことです。行きたいのに行けない人や、我慢しないといけない人は五万といます。

ポジティブな面をなるべく見る様にし、そして学校で出会った裕福な人たちを絶対見返してやる。と思いながら、高校卒業から就職して遅れを取ったぶん、猛ダッシュで専門学校生活を送ります。

 

 

 

 

 

そんな思いを募らせながらバイトに励んでいたある日。

 

思いもよらない、一生に一度の大チャンスが舞い込んできます。

大嫌いだった、あのバイト先で。

 

 

 

 

 

つづく

 

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